アントニー・ゴームリー / イギリスを代表する現代彫刻家
石原さとみ様、東京メトロ様、アントニー・ゴームリー様、少しでも竹橋の知名度があがりますように。 pic.twitter.com/esXhR6aow6
— kenjiro hosaka (@kenjirohosaka) 2017年11月17日
こちらの石原さとみさんの東京メトロのポスターやCMに登場する人型の彫刻の作者が、イギリスの彫刻家アントニー・ゴームリーです。
彼が作り出した作品の数々は、英国の代表的な観光名所にもなっています。
アントニー・ゴームリー
幼少期から多くの美術作品に触れ、ケンブリッジ大学トリニティカレッジに入学後、美術史、考古学、人類学の学位を取得。卒業後は、インドやスリランカを旅し、3年間仏教を学んだそうです。
ロンドンへ戻った後は、ゴールドスミス美術学校、スレイド美術学校、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの彫刻の大学院課程を修了し、本格的にアートを学びました。
ゴームリーの作品の特徴
ゴームリーの作品の特徴は、「人体と空間との関係性」に焦点を当てた彫刻を用いたインスタレーションです。
「人体とは、記憶と変化の場所」と定義し、人体を「物体」としてではなく「場所」として扱い、彫刻を取り囲む環境までを一つの作品として提示するのが特徴です。
彫刻には鉄やファイバーグラス等の素材を用いています。
『Angel of the North(1998)』
(Via: https://newcastlephotos.blogspot.jp/2006/04/angel-of-north.html)
こちらの『エンジェル・オブ・ザ・ノース』は代表的な作品の一つです。「像が建つ丘の下にあった炭鉱と、そこで働いた炭鉱労働者に注目を与える」というコンセプトでつくられています。
『Another Place(1997)』
(Via: http://www.antonygormley.com/projects/item-view/id/230#p17)
(Via: http://www.antonygormley.com/uploads/images/uk_crosby_anotherplace_2005_002.jpg)
リバプールのクロスビービーチの岸沿い約2.5km、沖合1kmのエリアに、100体の像が点々と並べられています。
19-20世紀、ロンドンに次ぐ主要渡航ルートとして米国へと旅立つ人であふれていたリバプール。新しい世界を夢見ながら旅立つ人々は、複雑な感情を抱きながら海の向こうを見ていたのかもしれません。
その時代を生きた「人」を感じることのできる彼の代表作です。
日本にある作品
『反映/思索(2001年)』(東京国立近代美術館)
(Via: http://kanshokyoiku.jp/keymap/momat10.html)
『Two Times II(1995年)』(東京オペラシティ)
(Via:http://www.archiplace.com/blog/wp-content/uploads/2013/10/P1080154.jpg)
『MIND BODY COLUMN(2000年)』(ホテルモントレ大阪)
(Via: https://bit.ly/2GCbZhf)
『Insider(1999年)』(霧島アートの森 / 鹿児島県)
(Via: http://open-air-museum.org/open_art_works/open_art_works-633)
ゴームリーの作品を見た際には、空間全体を作品として捉え、込められた思いを想像してみてください。