レスター(Leicester)ー イングランド中部の小さな街
世界が注目するレスター・シティFCの大躍進
ザッチェルズが本社(ファクトリー)を構えるレスターのフットボールチーム、レスター・シティFCがプレミアリーグの首位に躍り出ました。
レスターFCには、今シーズンから日本代表の岡崎慎司選手が移籍して、チームの躍進に貢献しています。
(Via: http://www.2jiachie.com/2016/02/arsenal-2-1-leicester-danny-welbeck.html )
少しずつ現実味を帯びてきた「世紀の番狂わせ」に、いま世界中がレスターという小さな街に注目しています。
そこで今回は、レスターという街についてご紹介します。
レスターの場所
日本人に馴染みの少ないレスターという街は、ロンドンから北に電車で約1時間の場所、バーミンガムの東にあります。
(Via: http://leicestercity.seesaa.net/article/438083101.html )
レスター市の人口は30万人弱。新宿区や盛岡市、那覇市といった街と同じ規模です。
「スポーツの街」としてのレスター
レスターには、フットボール(サッカー)とラグビーの人気チームがあり、地元の人から愛されています。
冒頭に書いた日本代表の岡崎選手が所属するレスター・シティFCの本拠地
キングパワー・スタジアム
(Via: http://spurs262.blog65.fc2.com/blog-entry-191.html)
スタジアムは、市の中心から南に2キロ弱ほど行ったところにあります。ここで奇跡の瞬間が訪れるのか、プレミアリーグの動向に目が離せません。
ちなみに、サッカーのオールドファンに有名な元イングランド代表のリネカーやヘスキーはレスター出身で、レスター・シティのユースチームからプロデビューしています。
また、キングパワー・スタジアムのすぐ東には、ラグビーチーム「レスター・タイガース」の本拠地
ウェルフォードロードスタジアムがあります。
実は、レスターは元々現在盛り上がりつつあるサッカーよりも、ラグビーの街として有名です。
レスター・タイガースは過去にリーグを9度制覇、チャンピオンズカップ2連覇を達成した世界的な強豪チームで、レスターの人たちから圧倒的な人気を誇っています。
「教育の街」としてのレスター
レスターには、世界的な「教育・学問の街」という顔があります。それを支えているのが、
レスター大学(University of Leicester)
(Via: http://www.telegraph.co.uk/education/0/university-of-leicester-guide/)
レスター大学は、世界のTOP200大学に数えられ、「英国で最も優れた大学」の一つとして有名な超名門の国立大学です。
教育の質の高さから、学生の満足度調査で全英トップを獲得しています。
秋篠宮御夫妻の長女、眞子さまがレスター大学大学院に入学されたことで、日本でも話題になりました。
今では毎年発表されるようになりましたが、2006年にレスター大学の教授が「世界幸福度ランキング(世界幸福地図)」の調査結果を発表し、世界中で大きな反響を呼びました。
「建造物の街」としてのレスター
レスターには、歴史ある建築が街の至る所に保存されていて、古代ローマ時代の遺跡やヴィクトリア建築の建物が現存しています。
街の中心部にあるイギリス最大のローマ式建築様式の建物
ジュリー・ウォール考古博物館
(Via: https://en.wikipedia.org/wiki/Jewry_Wall_Museum)
15世紀のイングランド王リチャード3世の遺骨が埋葬されている
レスター大聖堂
ヴィクトリア様式の建物
メルキュール・レスター・ザ・グランドホテル
その他にも、近代的建築の900席規模の劇場
カーヴシアター
(Via: https://en.wikipedia.org/wiki/Curve_(theatre))
様々な宇宙体験ができる
国際宇宙センター
など、街には訪れてみたい場所がたくさんあります。
「移民の街」としてレスター
レスターはイングランドで最も移民が多い街でもあります。街を歩いていると、たくさんの人種の人たちとすれ違います。
特にインドからの移民が多く、街にはインドの人たちが営むカレー屋さんがたくさんあります。
写真はタンドリーチキンで有名なザ・カレーハウス
以上、日本人にとって馴染みのないレスターの簡単なご紹介でした。
ちなみに、アン イギリス王女(エリザベス王女の長女)も訪問されたザッチェルズのファクトリーは、レスター駅から歩いて15分程の場所にあります。
イングランドに行った際は、ぜひレスターにも一度足を運んでみてください。ロンドンだけでは感じられないイギリスの一面を体験できると思います。