ロンドン自然史博物館主催 “世界一の動物写真” が決定
UP
自然史系の博物館では、世界でもトップクラス規模の英国ロンドン自然史博物館(Natural History Museum)が毎年主催している
“壮大かつ厳しい自然の中に生きる動物たちの姿を映し出した写真”のフォトコンテスト
「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー(Wildlife Photographer of the Year)」
第52回目となる今年の結果が発表されました。
2016年 グランプリ
95ヶ国、応募数5万点以上の中から見事グランプリを獲得したのは、
生物学者でもある米国人フォトジャーナリスト、ティム・ラーマン(Tim Laman)が撮影した
『Entwined Lives(= 絡みついた命)』と題されたこちらの写真。
滅多に地上に降りることのないオランウータンが、イチジクの実を獲るために木を登る様子を写した貴重なショットで、森林破壊によって生息域が減少しているボルチオ島の現状に対しても、訴えかける写真となっています。
ちなみにこちらは、去年のグランプリ写真。
(Via: https://www.pinterest.jp/pin/323977766923253267/)
カナダで撮られた、捕まえたホッキョクギツネを引きずる、アカギツネの写真。温暖化により、アカギツネの生息域が北極圏まで拡大し、2つの種が衝突している様子で、劇的な瞬間を捉えただけではなく、気候変動の現実を伝えています。
オフィシャルWebサイトでは、他の受賞者の作品や、過去のグランプリ作品を解説とともに見ることができるので、興味のある方は、ぜひご覧ください。
また、1次選考を通過した約100作品は10月21日(現地時間)より、ロンドン自然史博物館にて展示されるそうです。