007 ダニエル・クレイグの出世作「レイヤー・ケーキ」
現在、劇場公開中の007シリーズの最新作『007 スペクター(SPECTRE)』
主役はご存知4作目のジェームズ・ボンドを務める、ダニエル・クレイグです。
「金髪」「身長が高くない」といった理由から、6代目ジェームズ・ボンドの配役発表後にアンチサイトまで出来るほど批判の的になっていましたが、蓋を開けてみれば「ショーン・コネリー以来、最高のボンド」という評価を受け、シリーズ最高、映画史上最高の興行収入を記録しています。
そんなダニエル・クレイグが、007に抜擢されるきっかけとなったと言われている映画がこちら。
『レイヤー・ケーキ (LAYER CAKE) 』
<あらすじ>
裏社会から足を洗おうとしていた麻薬ディーラーが、最後の仕事で大ピンチに陥ってしまう姿を描く。名もなき麻薬ディーラーXXXX。
そんな彼に託された、最後の仕事。それは訳あり娘と、訳ありエクスタシー。計画通りに事を進めようとしたXXXXだったが、欲心に満ちた社会階層(レイヤーケーキ)の狭間で、再び裏社会の闇へと巻き込まれていくことに・・・。
主人公 XXXXを演じたのがダニエル・クレイグ。
監督は、(以前このブログ記事でも紹介させて頂きました)『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』、『スナッチ』製作者のマシュー・ボーン。
また、製作総指揮を務めたのが、フレンチコネクションの創業者、スティーヴン・マークスです。
(以下監督のコメンタリー)
映画の冒頭シーンで登場するドラッグの箱に。フレンチコネクションの当時のロゴ「fcuk」の文字がパッケージングされています。
“fcuk“というロゴならではのシーンですが、ドラッグにロゴを使うことを許してしまうとは、なかなかの決断です。
また、この映画、練りに練られたストーリーやダニエル・クレイグのクールな演技も去ることながら、各シーンのファッションも必見です。
普段はTシャツにデニム、ロングコートとラフなスタイルですが、BOSSとの面会や
麻薬の取引相手との交渉時の時は、ビシッとキメる。
そして、依頼したスナイパーと接触し、敵と対峙する時は、皮ジャンで男らしく。
どの姿もクールでカッコイイですね。
本作のキャラクターイメージが、007のキャスティングに繫がったのではないかと言われています。
まだ、ご覧になられてない方は、ボンドになる前のダニエル・クレイグをチェックしてみてください。
どんでん返しを繰り返すスリリングなストーリーと、イギリス映画らしい空気感も必見です。
ちなみに、本作は「スナッチ」や「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」主演のジェイソン・ステイサムのTVシリーズとして、続編が決定しているようです。