ラルフ・ステッドマン / ペンを武器に戦う風刺漫画家
（Via: https://indiepulsemusic.com/2015/11/08/ralph-steadman-gets-philthy/）
世界的人気アーティストのトラヴィス・スコットとミーゴズのクエヴォによるコラボ・アルバム『Huncho Jack, Jack Huncho』（ハンチョー・ジャック、ジャック・ハンチョー）のジャケットを書いたことでも知られるラフル・ステッドマン。
ラルフ・ステッドマンとは
1936年、ウェールズ生まれ。イギリスで風刺マンガ家としてのキャリアをスタートさせ、カウンターカルチャーが隆盛を極めた1960年代後半にアメリカへ。ゴンゾー・ジャーナリズム（※１）を確立させたハンター・S・トンプソン（※２）とタッグを組み、ザ・ニューヨーカーなどの有名誌で次々と作品を発表して注目を集めました。
『ローリング・ストーン』誌の表紙 （ウォーターゲート事件を引き起こしたニクソン大統領の風刺画）
（Via: http://dotplace.jp/wp-content/uploads/2014/03/nixon-cover-2_355.jpg）
※１
客観性よりも取材対象の中に身を投じて主観的にその本質を伝えることを重視するジャーナリズムのスタイル。ゴンゾーの意味は「ならず者」。
※２
ハリウッド映画にもなった『ラスベガスをやっつけろ』の原作者であり、ゴンゾー・ジャーナリズムの創始者。 ローリングストーンズ誌やタイム詩で執筆。暴走族に入って取材を行い、その体験を本にした『ヘルズ・エンジェルズ』などが有名。2005年に拳銃自殺。
ラルフ・ステッドマンの作風
ピカソやダ・ビンチ、フランシス・ベーコンに影響を受けた彼は、作品を通じて人権侵害の是正や反戦などのメッセージを送り続けています。
腕のないベトナムの子をどうやって十字架に？
（Via: http://archive.camdennewjournal.com/ralph-%E2%80%98heir-goya%E2%80%99 ）
（Via: https://www.steadmanclassics.com/products/ralph-steadman-signed-animal-farm-revolution-print）
ドキュメンタリー映画
『マンガで世界を変えようとした男』
ラルフの長年のファンで、映画『ラスベガスをやっつけろ』を通じて親しい間柄となった俳優ジョニー・デップが、ラルフのアトリエを訪ね、そのルーツに迫っています。また、ガンズ・アンド・ローゼスのスラッシュが楽曲を提供しています。
興味のある方は、ぜひご覧ください。
