独創的な写真家 スティーブン・ギル
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スティーブン・ギル(Stephen Gill)
1971年、イングランド西部のブリストル生まれ。
移住したイーストロンドンの”ハックニー(HACKNEY)”という街に感化され、街の日常をユニークな視点で表現した作品を制作。現在はスウェーデンを拠点に移して活動しています。
作品① ゴミや生き物をカメラ本体の中に
『Talking to Ants』 / 2014年
(Via: https://twelve-books.com/)
撮影場所に落ちていたゴミや生き物などをカメラ本体の中に入れて撮影しています。
「そこにあった物が写真上に出現することで、その地域のフィーリングを喚起する。」と本人は語っています。
作品② 写真を栄養ドリンクで浸す
現像の際、写真をイースト・ロンドンで調達した栄養ドリンクに浸して制作した作品集。
「増え続ける栄養ドリンクにフォーカスし、まるで疲労することさえ禁じているかのような24時間営業の社会を内省するよう促した作品」と本人は語っています。
(Via : http://daikanyama-tsutaya.blogspot.jp/2014/07/stephen-gill.html)
写真の下には使用したエナジードリンクの種類が記載してあります。
ちなみに、薬品とエナジードリンクが反応して発生した有毒ガスによって危険な目にもあったそうなので、真似はしないでください。
作品③ 新郎新婦のキス
『HACKNEY KISSES』/ 2014年
(Via: https://twelve-books.com/)
「1950年代のイーストロンドンの街のスナップが写っている」とされるネガを大量購入したところ、一人の無名カメラマンが撮影したその地域の結婚式の写真ばかりでした…。
がっかりしたギルでしたが、その中からキス写真だけを集めてファウンド・フォト作品として発表してしましました。
シャッターチャンスを逃すまいとカメラを構えていたであろうカメラマンの奮闘が伝わってくるユニークな作品集です。
その他にも、世界各国の”トイレットペーパーの三角折り”のみを撮影した作品集や、
『A SERIES OF DISAPPOINTMENTS』 / 2008年
(Via: https://twelve-books.com/)
”場外馬券場に捨てられたハズレ馬券”で、希望から絶望へのストーリーを表現した作品集など、ユニークなものも。
『ANONYMOUS ORIGAMI』 / 2007年
(Via: https://twelve-books.com/)
独創性溢れた彼の作品に一度触れてみてください。